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転職

銀行員の将来展望とFPへの転職について

銀行員の転職事情

こんにちは。FPのなかま編集部です。
ここ最近、銀行員の転職相談を受ける機会が増えてきました。
背景としてはAIの台頭によって、人の仕事がどんどん奪われていく時代になったからです。優秀な若手銀行員は将来の事を考え転職活動をしているのだと思います。
銀行員はAIに置き換えられる可能性が高い職業で、大手メガバンクも人員削減を大々的に発表しています。
2017年秋にはみずほフィナンシャルグループが1万9000人の削減を発表しました。
これに三菱UFJ銀行、三井住友銀行を加えたいわゆる3大メガバンクで約3万人規模の人員削減が発表されました。銀行に入れば安泰という時代はとうの昔になってしまったのです。僕が仮に銀行員であれば毎日が不安に感じてしまうかもしれません。
今回は銀行の今後や銀行員の転職にFPは向いているのかどうかを独自の視点で解説していきたいと思います。
[box05 title=”こんな人に読んで欲しい”]・毎日なんとなく働いている銀行員
・銀行の将来性を不安に感じている人
・FPに転職を考えている人[/box05]

銀行が大量の人材を削減する理由は大きく3つあると思います。

①フィンテックの台頭
②超低金利時代
③人工知能が人間の仕事を奪う

①フィンテックの台頭

フィンテックの台頭によって新しいテクノロジーがどんどん生まれています。仮想通貨などはいい例ですね。フィンテックにより銀行の決済業務を奪われる可能性が非常に高いです。クラウドファンディングなどの資金調達方法も増え、ますます銀行の業務に侵食してくるでしょう。

②超低金利時代

超低金利時代については、ゼロ金利政策の長期化によって銀行のメイン業務である金利の利ザヤで稼ぐことが出来なくなってしまいました。また、融資による利ザヤが取れなくても国債で運用していればほぼノーリスクで運用できる時代が続いていましたが、国債がゼロ金利に近づいたため国債による運用も厳しくなったのも理由の一つです。

③人工知能が人間の仕事を奪う

銀行員に限った事ではないですが、銀行業務は人工知能が仕事を奪いやすい仕事です。なぜなら銀行業務は事務仕事が多く単純作業も多いので、そのような仕事は人工知能の大好物です。銀行の支店もどんどん閉鎖されていく事になるでしょう。だから金融業界はAIに代替えさせることのできる業務が多い業界の筆頭なのです。

銀行員が勝ち組になるために

こういった事情から銀行の将来は決して明るいものとは言えないのが現状です。銀行員は優秀な方が多いのも事実です。ただその一方でマニュアル作業は得意だけどクリエイティブな仕事は苦手という方も多いという印象です。
銀行員にも大きく2パターンいると考えています。

1銀行員のスキルを活かして他業界に転職し銀行員以上の年収を手にする人
2銀行内でなんとなく仕事をし、専門性に乏しいままおっさんになっていき転職も手遅れな状態で銀行から放り出され年収が激減する人。

FPのなかまは1の気持ちをもった銀行員を応援していきたいですね。ただ現実は2の銀行員が大勢いるのが現状ではないでしょうか。銀行員として磨いた知識・経験を活かして他業種に転職、(FPだったら尚嬉しい)する選択肢をもってもらいたいですね。銀行員の転職のポテンシャルは非常に高いと思います。僕が転職の面談をしていて転職が上手くいっている方の特徴を簡単にご紹介します。
[box01 title=”銀行員がFPに転職して成功する人”]豊富な実務経験を活かしている。
銀行時代の考え方に凝り固まらず、新しい事にチャレンジできる
銀行員時代に培った人脈を活かすことが出来る
情報感度が高い。
ITリテラシーがある。[/box01]

[box02 title=”銀行員がFPに転職して失敗する人”]古い価値観で物事を考えてしまう。
新しい事にチャレンジする意欲が無い。
過去の成功体験に固執してしまう。
新しい商流を受け入れられない。柔軟性に乏しい。[/box02]

まず、僕の印象としては銀行員の中でも渉外業務で一定の成果を上げられる人は成功できる可能性が高いと思います。

渉外とは、外部と連絡・交渉する仕事。優れた聞き手を示す言葉でもあり、営業と同様、顧客の要望を聞き、それに応える提案を行っていく仕事をいう。例えば、百貨店において得意個人顧客を担当し、商品提案や様々なサービスを提供していく仕事、金融機関において富裕顧客を担当し、外貨預金や国債、投資信託、年金商品の販売を通し、資産運用をお手伝いする仕事などがある。渉外は特定の業界企業が使うケースが多いため営業ほど聞き馴染みはないが、業務内容は営業に非常に似ている。引用:リクルートエージェント

理由としては、渉外業務で一定の成果を上げている人はコミュニケーション力やヒアリング能力に長けているからです。こういった能力は、先天的に身についているケースもありますが後天的に努力して身に付ける方が多いです。銀行でこれらの能力を身に付けておくとFPでの転職も有利に働くでしょう。

FPへの転職について

僕個人の意見としては銀行員はFP転職への相性は非常に良いと思います。理由としては銀行員の強みがFP業務に非常に生きるからです。銀行員は2~3年ごとに部署をローテションするのが一般的かと思います。これにより幅広い実務経験を積むことが可能となります。専門家であるプロフェッショナルではなく、全体的な知識を身に付けるゼネラリストとしての教育を受けているようなものです。これはまさにFPの仕事にも直結すると思います。FPの仕事はゼネラリストとしての能力が求められるので銀行員との相性は良いかと思います。またその他にも銀行員の基本スキルとして決算書が読める事は強みです。決算書を読むことができないFPは以外にも多いです。銀行員は基本的なスキルですよね。FPの仕事はクライアントが会社を経営している事も多いので決算書から最適なアドバイスができるとより他のFPと差別化できます。

まとめ

いかがでしたか?今回はFPからみた銀行員を解説してみました。これから銀行に就職・転職を考えている人にとっては少し気分の悪い内容だったかと思いますが、あくまでもいちFPの解説ですのでご容赦ください。また転職を考えている銀行員はFPへの転職も選択肢に入れて頂けると嬉しいですね。その際は気軽にFPのなかまにご連絡ください。それでは今回は以上です。最後までお読みいただき有難うございました!

作成者: FPのなかま編集部

FPのなかま運営者の前田と申します。

都内にあるFP会社を運営しています。 現在5人の仲間たちとわいわい仕事に打ち込んでます。
保有資格

国家資格:1級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅建士、管理業務主任者、貸金業務取扱主任者

公的資格:賃貸不動産経営管理士

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