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住宅ローン

住宅ローンの金利選びに迷ったら?

僕たちFPの元には住宅ローンの相談が非常に多いです。理由は家を購入する時に相談に来られるお客様が多いので必然的に住宅ローンの話になるのです。そこでまず聞かれるのが「変動」か「固定」かどっちがいいと思いますか?今回は「変動」か「固定」かを選ぶポイントについてFPの視点でお伝えしたいと思います。

住宅ローンは変動と固定どっちがいいの?

 

このテーマは非常に多いですね。結論から言うと、お客様のリスク許容度によります!金利が上がるか下がるかは神のみぞ知るのです。株価を予測するのと同じように簡単ではありません。したがって、変動金利を選ぶ場合は金利が上昇した時に返済できる体力があるかどうかを見極めなければなりません。
では金利はいくらくらい上がる事を想定しておいた方がよいのでしょうか?
下記のグラフは住宅金融支援機構が出している過去の金利水準です。
約30年前は8パーセントを超えていたのですね。これは恐ろしい。今では考えられませんね。

http://住宅金融支援機構

変動金利を選んでも良い人は?

FPとしては今の金利情勢を考えると固定の一択でもよいと思いますが、お客さんの中には少しでも目先の支払額を抑えたい!というかたも多くいらっしゃいます。 そんな方の為に 変動金利を選んでも良い方のポイントを大きく3つ挙げてみます。

  • 子供の教育費がかからない、あるいは支払いが終わっている人。
  • 退職金が数年以内に受け取る予定のある人。
  • 金利が3%程度上昇してもローン返済を続けられる人。

子供の教育費がかからない人

みなさんは人生の三大資金について聞いたことはありますか?
人生の三大資金とは住宅・教育・老後ですね。この中の住宅と教育が重なるタイミングで仮に金利が上がると、教育費用もかかる上に住宅費用が今よりも高くなり家計が火の車になる事は目に見えてます。そんな時に限って子供は私立に行きたい、塾にいかなきゃと言い出すものです。仮にこの教育費がないDINKS世帯(子供がいない共働き世帯)は変動金利のリスクをとってもダブルインカムで何とかしていける可能性がありますね。

退職金が数年以内に受け取る予定のある人。

これは単純な話で、金利が上がったとしても退職金で一気に返しちゃいましょう!という話です。まとまった資金があれば金利が上がったとしても残債を減らすことができるので、金利上昇のリスクは限定的と言えます。例えば4000万円の残債に対して金利が4%だと160万円の利息です。
繰り上げ返済を3000万円行うと残債1000万円になるので40万円の利息で済みます。金利上昇のダメージが1/4に軽減されるのです。

金利が3%程度上昇してもローン返済を続けられる人。

こちらはまとまった資金がなく繰り上げ返済もできないパターンの方です。
しかし、金利が仮に3%上昇しても毎月の返済を滞りなく行う事ができれば変動金利のリスクをとっても問題ないでしょう。仮に3%金利が上がると現在の金利水準から考えると3.5%~4%ほどになります。さすがにバブル時代の8%の金利上昇は見込まなくても良いですが、3%~4%に上がっても返済できる体力があれば変動金利を選んでも良いと思います。

まとめ

上記3つの例に共通して言えるのは、金利が上がった時に対処できる力があるかどうかです。もし金利が上がった時に対処ができないとローン返済不能に陥り自宅を競売により没収されてしまいます。そんなことあるわけないと思っているそこのあなた!!実際に競売はかなりの件数行われています。
下記の際とは競売の不動産を取り扱っているサイトです。2,231件競売物件があると書いていますよね!
このように競売は日々行われ 家を泣く泣くでていく方がいるのです。

http://bit.sikkou.jp/app/top/pt001/h01/

このようにならない為にも安心で安全な住宅ローンを選んでいただきたいものですね。もし住宅ローンに迷われている方は「モゲチェック」で自分はどのくらいリスクを取る事ができるのか調べてみると良いと思います。金利タイプのみならず自分にとって良い金利で貸し出しをしてくれる金融機関も紹介してくれます。

 

作成者: FPのなかま編集部

FPのなかま運営者の前田と申します。

都内にあるFP会社を運営しています。 現在5人の仲間たちとわいわい仕事に打ち込んでます。
保有資格

国家資格:1級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅建士、管理業務主任者、貸金業務取扱主任者

公的資格:賃貸不動産経営管理士

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